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地震のあとのエコキュート

大きな揺れのあとに、貯湯タンクの傾き・配管からの水漏れ・電気の安全を確かめる順番と、相談の前に控えておくものをまとめました。

節の終わりの小さな番号を押すと、ページの一番下の出典(元の資料)が開きます。

傾いたタンクと電気が戻ったときの焦げ臭さに注意してください

満水の貯湯タンクは重く、倒れると建物や人に危険が及びます。地震による火災は電気が原因のものが多く、揺れの直後だけでなく、停電から電気が戻ったときにも起きます。電気が戻ったときに焦げたような臭いがしたら、すぐにブレーカーを切ってください。長府製作所は、使い始める前に、給水・給湯の配管の漏れと漏電がないことを必ず確かめ、不具合があれば使う前に連絡するよう案内しています。1〜4

自分で安全に確かめられること

揺れがおさまってから、次のことを確かめてください。

  1. 配管の水漏れと漏電

    • 給水・給湯の配管は目で見て確かめ、水道メーターで確かめる方法もあると、長府製作所が案内しています。
    • 長府製作所は、漏電ブレーカーが作動しなければ漏電の問題はないとし、不安なときは営業所に確認を頼むよう案内しています。
  2. タンクの固定

    三菱電機の取扱説明書は、次のことを販売店・工事店に確かめるよう案内しています。

    • 貯湯ユニットの脚が、アンカーボルトで固定されているか
    • 2階以上に置いている場合は、上部の振れ止め金具で固定されているか
    • 各社は、エコキュートの耐震設計(震度7相当・耐震クラスS)を示しています。
    • いずれも、据付説明書どおりの施工や、決められた方法での固定を条件にしています。
  3. メーカーの災害時のお知らせ

    お使いのメーカーのお知らせを確かめてください。

    • 大きな地震のあと、メーカーが地域を限って無償の一次点検を行った例があります(ダイキン: 2022年の福島県沖を震源とする地震で、福島県・宮城県)。
    • 日立は、災害時の製品の取り扱いのページに、災害ごとの修理の案内を出しています。

4〜10

相談の前に手元に控えておくもの

分かる範囲で構いません。控えておくと、状況をお伝えしやすくなります。

型番(形名)
  • 貯湯ユニットとヒートポンプユニットの型番。
  • 三菱電機の取扱説明書は、保証書でもシステムの形名を確かめられるとしています。
設置した年
おおよそで構いません。保証書の購入日も手がかりになります。
リモコンの表示
表示が出ていれば、英字と数字をそのまま控えてください(写真でも構いません)。
写真
  • 貯湯ユニットとヒートポンプユニットの全体、型番のラベル、リモコンの表示。
  • 水に浸かっている・煙が出ているなど、近づくと危ないときは撮らずに離れてください。
タンクと配管の様子
タンクの傾き、脚まわり(アンカーボルト)、配管のつなぎ目の写真。
水道メーター
家じゅうの蛇口を閉じた状態で、メーターが動いているかどうか。
いつから・何のあとか
停電・雷・大雨・地震のあと、寒い朝から、など。
保証書・延長保証の書類
あれば手元に置いてください。保証の期間内かどうかを確かめられます。

5

費用の目安

公開されている修理料金などの目安をもとにした幅です。

本体の交換(370L・フルオート・標準工事込み)

42万〜57万円(税込)

根拠: 販売会社の公開値(機種別価格の多く)。容量・機能で変わる(本体+標準工事の公開値は 32.5万〜63.9万円)

点検・見積もりだけで終わったとき

5,830〜9,680円(税込)

根拠: メーカー公式の点検料金の目安の幅(点検・見積もりだけで終わったとき)

表示は目安の幅です。確かな金額は、現地で状態を確認してからお伝えします。

修理か交換かの目安

修理で直るか、交換がよいかは、型番・設置した年・症状をうかがってからご説明します。判断の手がかりになる、公開されている情報です。

倒れ・固定の決まり

  • 東日本大震災では住宅の電気給湯器が倒れる被害が多く、アンカーボルトの固定がされていない・不十分なことが主な原因でした。
  • これを受けて告示(平成12年建設省告示第1388号)が改正され、満水時の総質量が15kgを超える給湯設備の固定の方法が定められました。
  • 改正した告示は、2012年12月12日に公布、2013年4月1日に施行されました。
  • 2013年4月1日からは、貯湯タンクの転倒防止の措置が義務になり、新築・増改築では建築確認などで告示に合っているかが確かめられます。
  • 国民生活センターの振動試験では、固定していない貯湯タンクが、震度6弱相当の揺れで倒れました。

交換部品の保有期間

  • 業界団体(日本冷凍空調工業会)は、修理に必要な補修部品の保有を概ね10年としています。
  • 同会は、設置から10年を超える故障では交換部品が無いことなどがあるとして、計画的な買い替えを勧めています。
  • 取り外したエコキュートの廃棄には、資格などが必要です。
  • エコキュート(ヒートポンプ給湯機)は、「設計上の標準使用期間」の表示を国が求める制度(長期使用製品安全表示制度)の対象に入っていません。

メーカーが公開している保有期間です。

パナソニック
補修用性能部品の保有期間は、エコキュートで9年〜10年(販売した年で異なります)。
三菱電機
電気給湯機器(エコキュートを含む)は、製造打ち切り後10年。
東芝(日本キヤリア)
  • 家庭用エコキュートの販売を2024年3月31日で終了。
  • 補修用性能部品は製造終了後10年間保有し、保守・修理を続けると告知しています。

111〜18

保証と保険の確かめ方

費用を保証や保険でまかなえるかは、契約の内容で決まります。確かめる先と、公開されている一般的な情報です。

地震保険

エコキュートだけが壊れたときの扱いは、保険会社か代理店に確かめてください。

  • 地震・噴火・津波が原因の損害は、火災保険では補償されず、地震保険の対象です。
  • 地震保険の損害の認定は、建物の主要構造部(土台・柱・壁・屋根など)の損害で行われます。
  • 門・塀・垣・給排水設備などの付属物だけの損害では、保険金は支払われません。

延長保証

お使いの延長保証の対象外は、書類で確かめてください。

  • パナソニック テクノサービスの長期安心修理サービスは、地震による故障を対象外としています。

保険金の請求で気をつけること

  • 保険金を請求する権利は、保険法により3年で時効になります。
  • 「保険金を使えば自己負担なく修理できる」と勧誘する住宅修理の事業者に注意するよう、国民生活センターが呼びかけています。
  • 保険金の請求は、加入者が自分で保険会社へ連絡して行います。

19〜28

ご相談のあとの流れ

ご相談は、運営のWy-at.Technologies合同会社が受け付け、株式会社テクノホーム(提携施工店を含む)が手配・施工します。

横にスクロールできます →

  1. 01

    電話かフォームでご相談

  2. 02

    状況をうかがいます

  3. 03

    緊急駆けつけ現地調査

  4. 04

    費用のご説明

    その場で決めなくて大丈夫です。

  5. 05

    修理・交換

よくあるご質問

地震のあとすぐに使っても大丈夫ですか

使う前に、配管からの水漏れと漏電がないことを確かめてください。長府製作所は、使い始める前にこれを必ず確かめ、不具合があれば使う前に連絡するよう案内しています。電気が戻ったときに焦げたような臭いがしたら、すぐにブレーカーを切ってください(内閣府)。

エコキュートは地震で倒れますか

固定していない貯湯タンクは、国民生活センターの振動試験で、震度6弱相当の揺れで倒れました。2013年4月からは、告示で決められた方法で固定することが義務になっています(国土交通省)。

うちのタンクが固定されているかはどう確かめますか

三菱電機の取扱説明書は、貯湯ユニットの脚がアンカーボルトで固定されているか、2階以上に置いている場合は上部の振れ止め金具で固定されているかを、販売店・工事店に確かめるよう案内しています。

地震で壊れたら地震保険で直せますか

地震保険は、建物の主要構造部の損害で認定され、給排水設備などの付属物だけの損害では支払われないとされています(財務省・日本損害保険協会)。エコキュートだけが壊れたときの扱いは、保険会社か代理店に確かめてください。

メーカーの無料点検はありますか

大きな地震のあと、メーカーが地域を限って無償の一次点検を行った例があります(ダイキン: 2022年の福島県沖を震源とする地震で、福島県・宮城県)。お使いのメーカーの災害時のお知らせを確かめてください。

13〜59111922

型番や原因が分からなくてもご相談いただけます

分かる範囲で構いません。耳が聞こえにくい方、電話が難しい方は、フォームから文字だけでご相談いただけます。

出典(元の資料)

28件

節の終わりの番号と同じ番号で、公的機関・業界団体・メーカーの元の資料を並べています。

  1. 国民生活センター「地震による転倒の防止策-電気給湯設備の貯湯タンクと家具・家電について-」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
  2. 消防庁「感震ブレーカー」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
  3. 内閣府(防災担当)「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
  4. 長府製作所「自然災害及び停電・断水による影響への主な対応方法」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  5. 三菱電機「エコキュート 取扱説明書(SRT-S184 ほか)」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  6. パナソニック「エコキュート 耐震性」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  7. 三菱電機「三菱エコキュート 安心設計」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  8. コロナ「エコキュート レジリエンス機能」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  9. ダイキン「令和4年福島県沖を震源とする地震による被災商品の点検・修理対応のご案内」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  10. 日立「災害時における日立製品などのお取り扱いについて」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  11. 国土交通省「給湯設備の転倒防止対策(告示改正)について」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
  12. 日本冷凍空調工業会「家庭用ヒートポンプ給湯機の転倒防止対策について」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  13. 日本冷凍空調工業会「家庭用ヒートポンプ給湯機の買い替え時期と廃棄について」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  14. 経済産業省「長期使用製品安全表示制度」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
  15. 日本冷凍空調工業会「長期使用製品安全表示制度について」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  16. パナソニック「補修用性能部品の保有期間」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  17. 三菱電機「スマート電化各機種の補修用性能部品のメーカー保有期間」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  18. 東芝(日本キヤリア)「家庭用・業務用エコキュート販売終了のお知らせ」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  19. 財務省「地震保険制度の概要」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
  20. 日本損害保険協会「そんぽのホント 火災保険」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  21. 日本損害保険協会「地震で家が全焼!火災だから火災保険で補償されるよね?」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  22. 日本損害保険協会「損害保険Q&A 問62 地震保険」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  23. 日本損害保険協会「地震保険 ご契約のしおり」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  24. 日本損害保険協会「地震保険とは?」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  25. パナソニック テクノサービス「長期安心修理サービス パンフレット」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
  26. 日本損害保険協会「保険金請求の時効とは?」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
  27. 国民生活センター「『保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる』と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
  28. 国民生活センター「保険金で住宅修理ができると勧誘する事業者に注意!」(公的機関・確認日 2026年9月24日)