分電盤・ブレーカーの故障・停電・漏電のとき
ブレーカーが落ちた、何度も落ちる、水に浸かった、地震や雷のあと。症状ごとに、やめること・自分で確かめられること・控えておくものをまとめました。
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次のときは電気を使わずに相談してください
ブレーカーが焦げ臭い・変な音がする・溶けているときは、操作しないでください。分電盤から煙・異音・焦げ臭いにおいがするときは、電気を使うのをやめてください。メーカーは、主幹ブレーカーを「切」にして連絡するよう案内しています。触れないほど熱い・壊れている・水が付いた跡がある分電盤も、とても危険です。電気工事店に相談するよう、業界団体が案内しています。自動で切れたブレーカーは、原因を取り除いてから入れます。入れてもまた切れるときや、原因が分からないときは、電気工事店に調べてもらうよう、メーカーが案内しています。分電盤のカバーを開けないでください。感電のおそれがあります。1〜6
分電盤の3つのブレーカー
分電盤の中のブレーカーと、それぞれが電気を止めるときです。
- 分電盤は、家の電気を見守り、使いすぎや漏電などの異常があると、自動で電気を止めます。
- 玄関や洗面所、キッチン、下足入れの中など、目立たない場所にあることもあります。
- 分電盤には、ふつう契約・漏電・安全の3つのブレーカーが組み込まれています。
それぞれが電気を止めるときです。
- 契約ブレーカー
- 電力会社と契約したアンペアを超えると、電気を止めます。
- 漏電ブレーカー
- 漏電したときに、自動で電気を切ります。
- 安全ブレーカー
- 容量を超えたり、コードがショートしたりすると、電気を止めます。
呼び名は会社で違います
- 契約ブレーカーは、アンペアブレーカー・サービスブレーカー・リミッターなどとも呼ばれます。
- 漏電ブレーカーは、漏電遮断器・主幹漏電ブレーカー・メインブレーカーなどとも呼ばれます。
- 安全ブレーカーは、配線用遮断器・回路ブレーカー・分岐ブレーカーなどとも呼ばれます。
契約ブレーカーが無い分電盤
- スマートメーターで契約アンペアを設定している家は、分電盤に契約ブレーカーがありません。
- 関西・中国・四国などでは、契約ブレーカーが付いていない分電盤があります。
漏電と使いすぎとショート
- 漏電
- 古くなった絶縁物や電線の傷などから、電気が外に流れ出ることです。感電や火災の原因になります。
- 使いすぎ(過負荷)
- ブレーカーの決まった電流を超えて、電気が流れることです。
- ショート(短絡)
- 故障や誤った接続で電線どうしが触れ、大きな電流が流れることです。
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日ごろの点検と交換の目安
目で見る確認と、テストボタンの確認です。
目で見て確かめること
業界団体の点検の手引きにある項目です。
- 扉や本体に、破損・ひび割れ・変形がないか。
- 表面に焦げや水が付いた跡がないか。触れないほど熱くないか。異常な音がしないか。
- 安全ブレーカー(分岐ブレーカー)が白色か。白色はコードのショートを守る働きがあり、黒色にはありません。
- 主幹のブレーカーが漏電ブレーカーか。「単三中性線欠相保護」の表示があるか。
テストボタン
- 漏電ブレーカーのテストボタンを押して、切れるかを確かめます。切れなければ故障のため、電気工事店に相談するよう、業界団体とメーカーが案内しています。
- 押すと電気が止まるため、できるだけ昼間に、止まってもよい状態にしてから行います。
- テストボタンを、ふだん電気を切る操作に使わないでください。
確かめる頻度は、案内する所で違います。
- 日本配線システム工業会
- 年に1度の定期点検の項目です。
- 河村電器産業
- 月に1回程度。
- 東北電気保安協会
- 月に1度。
- テンパール工業
- 定期的に。
交換の目安
- 業界団体とメーカーは、住宅用の分電盤の交換の目安を13年としています。
- 13年は、日本電機工業会の報告書(1996年)にもとづく、ブレーカーの更新推奨時期です。法律で決まった寿命ではありません。
- 使う場所の環境で、交換の時期は変わります。
- 15年という目安は、主に産業用のブレーカーのものです。
- 分電盤の交換は、電気工事士が行う作業です。
日ごろ気をつけること
- 分電盤の前やまわりに物を置かないでください。いざというときの操作の妨げになります。
- 表面の汚れは乾いた布で拭き、水気を残さないようにします。
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感震ブレーカーと通電火災
地震のあとの電気による火災と、揺れで電気を止める器具についてです。
通電火災
- 揺れのあと停電し、電気が戻ったときに、倒れた電熱器具や傷んだ配線などから出る火災を「通電火災」「復電火災」と呼びます。
- 東日本大震災の本震による火災のうち、原因が分かったものの過半数は、電気に関係していました。
- 防ぐには、避難するときに分電盤のブレーカーを切り、停電中はプラグを抜いておきます。
- 電気が戻ったら、外観を確かめてからブレーカーを入れ、プラグを1台ずつ差します。
感震ブレーカー
- 決まった強さ以上の揺れを感じると、ブレーカーやコンセントの電気を自動で止める器具です。
- 家にいないときや、ブレーカーを切って避難する余裕がないときに、電気の火災を防ぐ有効な手段とされています。
- 電気を使い始めてから、配線の傷みなどで火が出る場合には、効果が認められていません。
- 分電盤タイプの基本の型は、揺れを感じてから、通常3分後に電気を止めます。
- 急に電気が止まっても困らないよう、足元灯や懐中電灯、医療機器の予備のバッテリーを備えるよう案内されています。
取り付けに電気工事が要るかは、種類で違います。
- 分電盤タイプ(内蔵型・後付け型)
- 電気工事が要ります。後付け型は、漏電ブレーカーがある分電盤に付けられます。
- コンセントタイプ
- 電気工事が要るものと、要らないものがあります。止まるのは、付けたコンセントの先だけです。
- 簡易タイプ(おもり・ばね)
- 電気工事は要りません。付け方で、作動の確かさにばらつきが出るおそれがあります。
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分電盤の「点検」を口実にした勧誘に注意
頼んでいない点検の電話や訪問には、その場で応じずに、家族や相談窓口に相談してください。
- 分電盤の点検商法の相談は、2025年度に6,545件で、前の年度の約5倍でした。70歳以上が8割を超えています。
- 「電力会社のもの」を名乗る電話のあと、点検で「分電盤の耐用年数は法律で15年と決まっている」と言われ、交換工事を契約した例があります。
- 「すぐに交換しなければ漏電して火事になる」などと、不安をあおる手口が報告されています。
法律にもとづく調査
- 家の分電盤などの調査は、電力会社などが法律にもとづき、4年に1回以上行います。
- 日時は前もって書面で知らせ、電話で知らせることはありません。
- 調査員は、身分を示す証明書を持っています。
- 調査のあとに、その場で分電盤の交換の契約を持ちかけることはありません。
- 調査で費用を求めることはない、と電力会社(送配電事業者)と電気保安協会が案内しています。
- 電気の設備を新しくしたり変えたりしたあとも、工事が正しく行われたかの調査(竣工調査)が行われます。
困ったとき
- 訪問販売で契約したときは、契約書面を受け取った日から8日以内なら、クーリング・オフができます。
- 困ったときは、消費者ホットライン188に相談できます。
どのブレーカーか・原因が分からなくてもご相談いただけます
分かる範囲で構いません。耳が聞こえにくい方、電話が難しい方は、フォームから文字だけでご相談いただけます。
出典(元の資料)
35件
節の終わりの番号と同じ番号で、公的機関・一般送配電事業者・業界団体・メーカーの元の資料を並べています。
- 東京電力パワーグリッド「急に電気が消えたとき」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- テンパール工業「住宅用分電盤 取扱説明書(保管用)・施工説明書」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
- テンパール工業「サポート(停電したときの対応・住宅用分電盤の健康診断・お手入れ方法)」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
- 日本配線システム工業会 住宅盤専門委員会「安全にお使いいただくために」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
- 河村電器産業「ブレーカ・開閉器 総合カタログ(安全に対するご注意)」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
- 河村電器産業「正しい盤の使い方(カタログ掲載の技術資料)」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
- 国民生活センター「「分電盤の点検に行きます」の電話から始まる勧誘に注意」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 北陸電気保安協会「よくあるご質問」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
- 中部電力パワーグリッド「停電時の対処法」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- 関東電気保安協会「家庭からはじめる電気安全(一般家庭向け)」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
- 東京電力ホールディングス「電気がつかないときは?」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- 九州電力送配電「電気がつかないときは」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- パナソニック「住宅分電盤 主幹漏電ブレーカがトリップする原因(FAQ)」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
- 関西電力送配電「電気が突然消えたとき」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- 東北電力ネットワーク「突然電気が消えたら?」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- 東北電気保安協会「電気安全のしおり」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
- パナソニック「住宅分電盤の寿命や取り替え時期(FAQ)」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
- 日本電機工業会「「住宅用分電盤用遮断器の更新推奨時期に関する調査」報告書」(業界団体・確認日 2026年9月24日)
- テンパール工業「製品のよくあるご質問」(メーカー・確認日 2026年9月24日)
- 経済産業省「電気設備の点検等を装った訪問者に御注意ください」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会(事務局: 内閣府・消防庁・経済産業省)「感震ブレーカー等の性能評価ガイドライン」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「製品安全情報マガジン Vol.459 災害時の事故」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 内閣府(防災担当)「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 消費者庁「停電時の発電機によるCO中毒や復旧後の通電火災に注意!」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 消防庁「通電火災にご注意ください」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 関西電力送配電「避難するときの注意点」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- 消防庁「感震ブレーカー」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 経済産業省「感震ブレーカーの普及啓発」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 内閣府(防災担当)「家庭における地震時等の停電対策について」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 国民生活センター「分電盤の点検商法にご注意ください」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- e-Gov 法令検索「電気事業法施行規則(第96条)」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 国民生活センター「気をつけて!不安をあおる分電盤の点検商法(見守り新鮮情報)」(公的機関・確認日 2026年9月24日)
- 東京電力パワーグリッド「安全調査」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- 中部電力パワーグリッド「電気設備の安全調査」(一般送配電事業者・確認日 2026年9月24日)
- 中部電気保安協会「定期調査業務の作業手順」(業界団体・確認日 2026年9月24日)